2007年01月17日

 Jan 07 Newsletter: パンゲアリング ビョン・チャンミンさん

 今月は、韓国でファシリテーターとしてお手伝いただいているビョン・チャンミンさんからのメッセージです。(先月の理事長便りでも紹介させていただきました。)

 私がパンゲアに初めて出会ったのは今年の2月頃、キョンヒ大学のキョンジュン先生の研究グループを通じてです。最初、「パンゲア」という名前だけ聞いたときはどんな活動か分からず、あまり関心を持たないまま参加しましたが、ユミさんとトシさんのプレゼンテーションを聞いた後、これは今後の世界政治環境に地殻変動をもたらすようなすごい事になるかもしれないと思いました。ユミさんとトシさんがパンゲアを始めるきっかけになった劇的な事件を聞いた時、私は当時高校2年生だった自分の生々しい記憶を思い出しました。テロによって生まれたパンゲアは、テロとはまるで違う『童心』や『世界』といったものを私に強く意識させ、新しい衝撃をくれました。

 私が生きてきた短い人生の中で、自分なりに一番大事だと思うのは「基礎」というものです。どんな事でも基礎が一番大事だと思っています。しかし、現在世界中で行われているテロ・核拡散防止政策は限界があり、あまりにもすぐ壊れるかもしれないものです。理由は基礎がないからです。しかし、パンゲアが今から作っていく世界平和は決してすぐ壊れることはないはずです。今の社会の基礎はこども達であり、パンゲアは彼らと一緒に世界平和のために努力しているからです。

 パンゲアの活動をしていて時々、果たしてこんな形で活動を始めていつ目に見える効果が現れるだろうと思う時もあります。しかし、活動が終わる頃になるといつもそんな思いは消え、「たとえ初めは微々たるものかもしれないが、必ず終わりは長大なものとなるだろう!」と思うようになります。それは日本、ケニヤ、そしてオーストリアの友達とメッセージをやり取りして帰るこども達の明るい笑顔を見ることができるからです。

 パンゲアの意味深く有益な活動には3回ほど参加しましたが、私はここで一度区切りをつけ、軍隊に入ります。現在、軍隊に行かなければならない状況がパンゲアへの愛情をより深くしてくれます。今からパンゲアが創っていく世界には軍隊なんて必要なくなるかもしれません。是非そうなってほしいです。

 いつも情熱と意志を持って励ましてくださるユミさんとブデチゲがとても好きなトシさんにもう一度、パンゲアに合流できる機会を与えてくれたことにお礼を申し上げます。そして、軍隊に入っている間でも時間が許す限り、いいえ、必ず時間をつくり、次の活動に参加できるように努力します。

 中国北京にいる蝶々の羽ばたきが、翌月、ニューヨークで暴風を起こせるかも知れないという『蝶々効果(※)』のように、パンゲアの活動も今後、世界平和に大きく貢献できるように願います。

 世界平和のための小さい一歩、パンゲア!

(※)編集部追記:『蝶々効果』
蝶々の羽ばたきが地球の反対側に台風を起こすことができるというアメリカの気象学者E.Lorentsの理論。

ビョン・チャンミン  Byun Chang-Min

投稿者 kumakinoko | 3. ニュースレター , 4. パンゲアリング