2007年03月07日

 Mar 07 Newsletter: 理事長便り パンゲア理事長 森

 2月の頭にウィーンへ出張。TL(技術リーダー)が新しくなった児童館であるが、なんと我々が出張していた週に4回もアクティビティを開いていた。ここの拠点は男の子が多い。移民の人たちが多く住む区域にあり、パンゲアネット上に話せる言葉を書くプロフィールシートにはアラブ語とある子が多くいる。

 みんな最低でもバイリンガル。下手するとトリリンガルとか。ここでは全く英語が通じない。英語が話せるのは新しいTLの人とあとこどもがひとりだけ。身振り手振りピクトンそして自分で作る絵文字、なんでも使ってとにかくコミュニケーションを図る。最初はうまくいかない。でも途中から必死になるのをやめて、同じ机で黙って一緒に絵を描いていた。同じ空間・同じ空気。まだ小学校3年位のこどもがこっちをちらちら見ている。みんなよりちょっと小さくて、さっきもパンゲアネットの説明のとき、必死で背伸びしていた子。“オリジナルA君を描こう”という新メニューがあるのだが、そのA君にその子の年の着ている服を描いてみた。そして完成。彼はそれをみてびっくりした後、Big Smile!! その後は二人で一緒に作品作ったりして楽しかったです。

 ちなみにプロフィールには身長を測っ記入するのだけど、メジャーが150センチのものしかないため、床から30センチしたところに0を持ってくるように設定していた。日本ではいつもこうやっている。でも、こども達にとっては身長は一大事。みんなばらばらと測りに行くのだがなんと30センチ縮んでいるではないか。浮いてるんだけどと英語で言っても通じない。こどもまっさお。指で床のところを見せて「Plus 30 centimeters」などと英語で言ってみるが。。。おもしろかったのは双子の男の子がどっちが背が高いでもめていたこと。おんなじだろうが。。。

 ウィーンとは今後、毎月頭に言語グリッドを使って月例報告をチャットする。FLの人はドイツ語のみで英語が話せない。それもあって連絡の取り合いが難しかったのです。でも今回も彼女と現地で言語グリッド使ってうまくいきました。やっと私も使い勝手がわかってきた。

 言語グリッドの日韓・英独の組み合わせはとてもいい。日独はまだぎくしゃくですが、まったくこれまで会話できなかった人なのでありがたい。彼女もすごく喜んでいた。技術って本当にすごいな。まさにPeace Engineeringだ。

森 由美子

投稿者 kumakinoko | 3. ニュースレター