2007年12月19日

 パンゲア第5期総会を開催しました。

この日、理事会・総会を開催し、パンゲア第5期の事業報告や第6期の事業構想の議論等を行いました。その後、場所を移しての懇親会にはたくさんのパンゲアンに集まっていただき、親交を深めることができました。

投稿者 kumakinoko | 8. 一般 | 固定リンク

2007年12月13日

 こどもの力

ChristmasTree.jpg 土曜日にアクティビティでFLをしました。たぶん年間40回、これまで150回はFLやってきたのでなかがわのようなどきどき感はないにせよ、毎回必ず新しい発見があります。そんな中、皆さんにちょっとおすそ分けです。
今、どの拠点でもカレンダー作りに励んでいます。印刷していくアナログ版とビスケットを使った動画版での創作が進行中。いつもより少し早く現れた小6の女子にこんにちは!って挨拶をして、「そういえばビスケットやったことある?」って聞くと、まだないとの答え。「よぉし、今日はちょっと挑戦してみる?」という私の言葉に少しためらいながらも「うん」。私も隣に座ってそれぞれがPCに向かう。普通ならここでやり方教えるべきなのですが、今日は絶対雪だるまを描くぞ。と実は決めていたので、まず丸をふたつ描こうとするが、なかなか丸が描けない。マウスで描くのはむずかしい。彼女はそれをじっと見ている。約10分が経ち、おもむろにマウスを握る小6。クリスマスツリーを描いている。丸よりツリーのほうが描きやすいのか


とてもうまくかけている。そこでみんなが来たので一旦中断し、グループで始めるサークルタイム。終わるや否やすぐに彼女はまたPCへ戻る。その傍らでやっと描けた雪だるまにユキを降らせようと思った私だが白い雪は見えにくいので小さいハートの雪を描いて、それを降らせるプログラムを作った。それをまたじっと見ていた彼女はいろいろな色の雪をツリーに降らせることにしたようだ。そうこうしているうちにあっという間の3時間。できあがった彼女の作品は、初めてのビスケットには見えないすばらしい作品。真剣に取り組んでいた彼女も満足なできあがりだったようだ。なんだかみすぼらしい雪だるまとは違い、ツリーにはテディベアや靴下までついている。
活動最後のサークルタイムでは全員が今日作ったものをお披露目する。彼女の作品を見て、みんなも素敵なコメントを彼女にしていた。これ、ホームページでお披露目してもいい?って聞いたら、彼女がお母さんすごくびっくりすると思う。という。どうして?と聞くと、学校で絵の時間に自分は絵がうまくないというようなことをずっと言われてきたらしい。(先生からも。。)
うっそーー。とそのまま口にしてしまった。こんなにうまいじゃない。と。彼女は電車でたぶん50分のところからパンゲアに参加しにきてくれていて、お母さんとおばあちゃんが一緒に来て、活動の間はたぶんゆっくりお茶をどこかでしておられる。今日、帰る前にお母さんとおばあちゃんにこれ見せてあげれば?と言うとうれしそうにうなずいた。 後日、お母さんから事務局にメールが来た。

"学校では美術的センスがないことを いつも先生やクラスメートにからかわれて 人前で絵を書くのが苦手ですが、 パンゲアでは森さんをはじめとし、誰もからかったりされないようで 楽しく過ごせています。 確かに幼稚だと思うのですが、 感性に関わる部分で非難されるのは 悲しく寂しいことだと感じます。 いろんな国でいろんな感性、習慣、思想を 持っている人たちと理解できなくても、 受け入れることができると良いですね。 このままパンゲアで子どもたちが、 精神もすくすく大きくなって欲しいです。 いつも、ありがとうございます。"

なんだか心がジーンとしました。

投稿者 yumi | 1. アクティビティー報告 | 固定リンク

2007年12月10日

 12月8日(土) 三重で初めてのFL !

はじめまして、パンゲアスタッフのなかがわです。 先週の土曜日は、三重大での9回目の活動がありました。 そこで、初めてファシリテーターリーダーを務めました! 緊張の連続でしたが、ファシリテーターの皆さんが慣れていらっしゃるので、 準備の段階からかなり助けていただき、なんとか最後までやり遂げることができました。

mie.jpg 今回は引き続き、前回からスタートした「カレンダー作り」をしました。 これは世界中にあるパンゲアの拠点がそれぞれ各月を担当し、 自分の拠点を紹介できるようなテーマを決め、みんなでひとつのカレンダーを 作りあげることにより、お互いの拠点の特徴や文化の違いを知ることが出来るという遊びです。 今回は、2人で話し合いながら大きい画用紙に協力して秋らしい11月の絵を完成させている子や、 びすけっとを使ってアニメーションする絵を作っている子もいました。

その他にも、折り紙を切り貼りして、花がいっぱい入ったバスケットを作ったり、 パンゲアネットの部屋を冬仕様に模様替えしたり、とても素敵な作品が出来上がっていました。

FLとしてまだまだ未熟ですが、こども達からパワーを分けてもらって これから頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!



投稿者 kumakinoko | 1. アクティビティー報告 | 固定リンク

 Dec 07 Newsletter: 理事長便り パンゲア理事長 森

 みなさん、こんにちは!

 「こんにちはー」「アンニョンハセヨー」「ハロウ」。 日韓独の3ヶ国語で 始まった先月24日の京都・ソウル・ウィーンの3都市をつないだ3拠点Webcam アクティビティ。8時間の時差・言葉の壁を越えてこども達の元気な声が響き ました。「名前いえるかな?」では、難しいソウルのこども達の名前をどんど んあてていくウィーンのこども達に、日韓のこども達から拍手があがります。 絵文字のフリップ「ジャイアントピクトン」もこれまでより一回り大きくなり、 それらを応援団が振って場を盛り上げてくれました。「マッチゲーム」では、 文化の違いでなかなかウィーンとアジア2国のマッチは出ないのでは。。 との 心配をよそに、

3ヶ国パーフェクトマッチが出たり、こども達の発想は結構近 いこともわかり大興奮。相手の言語での挨拶と自己紹介も、恥ずかしがり屋の こども達であってもちゃんとマイクの前で堂々と行い、相手が大きな声で自分 の名前を呼んでくれると満面の笑みがこぼれます。

 やっとここまで来れました。京都でこの開発のために多くのすばらしいボラ ンティアが土曜日を削り、リハーサルに参加してくれました。ソウルやウィー ンも時差のある中、Webcamを通しての会議に参加してくれました。そして一番 心配だったウィーン。そこにはイギリスとイタリアからパンゲアの元ファシリ テーターが駆けつけてくれていました。みんなで作ったこの日。その成功の裏 には、こんなことを可能にしてくれた言語グリッドという機械翻訳の仕組みや、 何度も繰り返し3ヶ国でテストをしてくれた、技術ボランティアの存在があり ました。まさにPeace Engineeringです。こども達はそんなことには気づかず、 楽しく興奮できたのです。

 「ウィーンのファシと一緒に飲んでみたいなぁ」という京都のファシリテー ターのShoくんのコメントが、 こども達だけではなく参加した人みんながつな がることができた証です。来年はヨーロッパ・アフリカで次々と拠点展開計画 があります。それに向けて弾みのついたすばらしい日でした。私のつたないド イツ語と韓国語の挨拶もなんとか通じたようでほっとしました。 それにしてもドイツ語むずかしーーー。でもこれを機会にちょっと勉強してみ ようかな。なんてね。

 今月のパンゲアリングは、同志社大学の大学院生で、いつも京都の技術リー ダーを務めてくださっている「かどっぺ」こと門脇恒平さんです。また技術ボ ランティアとしても、パンゲアネットの改良など、彼には本当にお世話になっ ています。

では!

森 由美子

投稿者 kumakinoko | 3. ニュースレター | 固定リンク

 Dec 07 Newsletter: パンゲアリング 門脇恒平さん

今月は、同志社大学の大学院生で、いつも京都村の技術リーダーを務めてくださっている「かどっぺ」こと門脇恒平さんからのメッセージです。



 はじめまして!パンゲア技術ボランティアの門脇恒平です。パンゲアでは、 「かどっぺ」と呼ばれています。23歳です。よろしくお願いします。

 私は今、京都にある同志社大学の大学院生として、コンピュータネットワー クに関する研究を行っています。 先日の3拠点Webcamアクティビティでは、た くさんの方々のサポートにより、京都側の技術リーダー(TL)という大役を勤め させていただきました。 今回は、私が3拠点Webcamアクティビティを通して感 じたことを書かせていただきたいと思います。

 私は今まで、ネットワークの一番大きな役割は、物理的な距離を縮めること で離れている場所や人同士をつなぐこと、であると考えていました。 今回の3拠点Webcamアクティビティでも、 京都・ソウル・ウィーンという異な る国の離れた場所に集まったこども達が、Webcamを通じて出会い、コミュニケ ーションを行い、楽しく遊んでいました。

 ただ、今回のアクティビティを通して、ネットワークの役割は物理的な距離 を縮めることだけではない、ということに気がつきました。アクティビティで はこども達が、国による挨拶・名前の違いや色から連想するものの違いを発見 し、お互いの文化の違いを意識している様子を見ることができました。その様 子を見ていると、お互いに相手の文化を理解し、その上でコミュニケーション を行うことによって、実は物理的な距離だけではなく「心」の距離も縮めるこ とができているのではないか、と感じました。心の距離が縮まることによって、 異なる文化を持つ相手に対する不要な偏見などが無くなっていくのだと思いま す。

 私は、人と人の間の物理的な距離・心の距離を縮めることができるネットワ ークの技術、そしてパンゲアが大好きです。これからもいちボランティアとし て、アクティビティの技術的なサポートやパンゲアネットの開発などを通して、 世界中のパンゲアのこども達ができるだけ楽しく繋がりあえるようにお手伝い をさせていただきたいと思っています。よろしくお願いします。

門脇恒平

投稿者 kumakinoko | 3. ニュースレター , 4. パンゲアリング | 固定リンク

 UBS「Kids in the Arts(キッズ・イン・アート)」公募助成プログラムに採択されました!

UBS_Kidsinthearts.jpg 芸術文化との出会いを通じて、こども達の 豊かな個性の発達と潜在能力を伸ばす取り組みを支援する助成プログラムを特定非営利活動法人ソーシャル・イノベーション・ジャパンUBSの特別協賛により公募し、パンゲアのプロジェクトが採択されました。

2007年12月7日(金)にUBS証券会社東京オフィスにて公募助成セレモニーが行われ、チーフ・エグゼクティブ・オフィサーであるマーク・ブランソン氏より賞状を授与いただきました。
パンゲアは本プロジェクトにより小児病棟内でのアクティビティ実施に向け、緊急マニュアルの作成を始め長期入院しているこどもがアートを通じ病棟外のこども達と交流できる環境の構築を目指します。

投稿者 kumakinoko | 7. 研究開発 | 固定リンク