2008年09月28日

 ソウルでの出来事

Mizy_animation.jpg 先週からソウルへ来ています。昨日はミョンドンそばのミジセンタでパンゲアのアクティビティがありました。ハングル語が話せないため、ここでの活動では裏方にまわります。23人の参加者が元気に次々とやってきて、アンニョンハセヨーと挨拶してくれます。そしてアニメワークショップを半分ずつ開催。残りの人はアナログ作業とうーふぃんがつくってくれる絵巻写真の撮影でした。
私はアナログテーブルに座ったら一人の小学校5年ぐらいの男の子が私の名前を覚えてくれていました。「ゆみ、xx00x0!」と自分に何か言ってくれているのは分かるのですが何を言われているかわからない。。。どうやら夏休みに子供のキャンプが日本であって3泊だけ日本に行ったんだ。ということでした。

(Fの人が英語で訳して教えてくれました。)またその教えてくれたファシ(高校生男子)も夏休みに家に日本からのホームステイの子が滞在していたと教えてくれました。日韓関係などいろいろ大変な中ですが、こども達は異文化を楽しみ、また自分の文化を紹介することを楽しんでいるようです。 それにしてもハングル語が話したいと思いました。

投稿者 yumi | 8. 一般 | 固定リンク

2008年09月11日

 9.11あれから7年

あの日のことは今でも、そしてこれからも忘れることはありません。パンゲアを構想したきっかけとなってしまった日です。それから何千日も経って、世界のこどもをつなぎたいという想いに協力してくれたボランティアが今では200名を超え、参加した子供達ものべ3000人を超えました。少しずつですが積み重ねることの大切さ、しんどさ、責任、いろいろなことを学んできました。まだまだこれからも苦労の日々は続くのでしょうが、初心忘れず突き進みたいと思います。 そして先週ケニアで活動再開のNewsがユネスコより届きました。そして今月はソウルへ。日韓の子供達がつながってきたこれまでの実績と更なる展開をするためソウルへ向かいます。韓国の人達とはなぜかいろいろ話が早く進むのが不思議ですが、それも真剣に活動を展開してくれるソウル市がサポートしているユネスコMizyセンターの所長、FL、ボランティアのおかげです。ひさしぶりのソウルではアニメ創作のメニューを持って講習会をしてきます。

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2008年09月05日

 Sep 08 Newsletter: 理事長便り パンゲア理事長 森

暑かった夏から一転して涼しい朝を迎えている京都です。

 8月23日(金)に2泊3日で、記念すべき第一回パンゲア合宿が富士裾野 市の教育研修センターで実施されました。今回の試みは、普段それぞれの拠点 で活動してくているファシリテーター、技術スタッフに加え、バックオフィス で事務ワーク・翻訳ヘルプをしてくださっている方、日頃からパンゲアにアド バイスを下さっている方、プログラミングボランティアなどが東京・京都・三 重から集まり、その開発プロセスに参加していただくことでした。総勢25人 が参加し、内容の濃い時間となりました。
 西和彦先生、石田亨先生、永久寿夫理事がそれぞれの分野の面白い話を分科 会の合間などにレクチャしてくださり、多くの刺激を受けました。パンゲアの やってきたことを分析してくださった西先生、海外スタッフとのコミュニケー ションを可能してくれた言語グリッドプロジェクトをみんなに分かりやすく説 明してくださった石田先生、日本が今、世界から見てどういう状態ということ を教えてくださった永久理事、参加者からは「おもしろかった!言語グリッド がやっとわかった。」などの声が聞かれました。初日夜9時過ぎに国際政治の スペシャリストでもある永久理事の話には「みんな疲れているけど国際関係と かって眠くならないかな」と心配でしたが、次々と挙がる手と質問には私もび っくり。レクチャしてくれた人々から「ここに来ている人、意識が高いね。」 とお褒めの言葉をいただき、嬉しくなりました。実は、周りより私が一番無知 だったりします。
 みんなで様々な分科会に参加し、

ポストイットを使ってのブレストあり、ロ ールプレイもあり、全員で頭を悩ませ、共に思考し進んだ素晴らしい2日半で した。このような取り組みを将来日本だけでなく世界中でやりたいです。海外 のボランティアも参加できるような機会もあれば更に楽しい。皆さんからの多 くの課題解決の方法をしっかり受け止め、前に進みたいです。そしてそれは事 務局スタッフだけでするのではなく、ボランティアの人も一緒に進んで行ける のだと感じさせてもらいました。

 9月は韓国でもびすけっと講習会を実施します。そしていよいよ韓国でもミ ジセンター以外の拠点展開に向けて動き始めます。みなさん、よろしくお願い します。

ではまた!

森 由美子

投稿者 kumakinoko | 3. ニュースレター | 固定リンク

 Sep 08 Newsletter: パンゲアリング ソフィア・ユーンさん

今月は、韓国ミジセンターの多文化共生プログラムチーム のリーダーであり、パンゲアアクティビティではファシリテーターリーダーを 務めてくださっているソフィア・ユーンさんです。



 「他者を知り理解すること」は「自分自身の“我“-エゴを知り、理解する こと」でもある--個人的なバックグラウンドや経験から私はそう考えるよう になりました。私は韓国人ですが長年ヨーロッパ文化を研究してきた結果、皮 肉に聞こえるかもしれませんが、自然と自分自身を含め自国のことを知りたい と思うようになったのです。
 ですから、国際理解のためのプログラムは、世界中に友達を作りながらお互 いの違いを知り尊重することを若者に学ばせるだけでなく、彼ら自身のことを より深く知ることが出来るものでもあると常々感じています。

 ミジセンター(ソウル青少年国際交流センター)はユネスコの韓国支部によ って運営されており、2006年以降パンゲアプロジェクトの韓国におけるパート ナーとして活動しています。
 韓国におけるパンゲアプロジェクトは、ウェブカメラを使っての様々なゲー ムをはじめ、オーストリアや日本そしてケニアから言葉や物理的な距離や時差 を越えて参加しているパンゲアの仲間達と「パンゲアネット」でのピクトン通 信などを通して、韓国のこども達に国際異文化コミュニケーションの場を提供 しており、スタッフとしてその価値は計り知れないと確信しています。  それ以上に、ともすれば『自分自身と向き合う』というよりも、学校でよい 成績をとることを重要視しがちな韓国のこども達にとって、パンゲアで『描く』 というクリエイティブで表現的な活動をすることを通して『自分自身を見つめ て』いるのを目の当たりに出来ることは私にとってとても意味深いことと感じ ています。
 またアクティビティで重要な役割を担っているボランティアのファシリテー ター達から「こども達と時間を過ごしプロジェクトを実行していく中で、一歩 一歩自分自身の成長も経験している」とポジティブな意見があることも重要な ポイントだと思います。私自身も、パンゲアの現場で韓国のこども達、ファシ リテーター、スタッフの皆さんの物の見方を知ることを通して自分自身を見つ めることができ、いつもよい勉強をさせていただいています。

 結局のところパンゲアは韓国のこども達だけでなく、このプロジェクトに関 わる全ての人たちが、ゆっくりでも確実に、成長する機会を与えているのだと 思います。
 そういった点で、パンゲアは私たちが自分自身を映し出す鏡のようなものと 言えるのではないでしょうか。そして私は、その鏡は他者-同じ地球に住んで いてもお互いよく知らない、分からない人達-の姿を映し出すと同時に、私達 自身をより正しく深く知り、理解することができるものであると信じています。

韓国ユネスコ ミジセンター(青少年国際交流センター)
多文化共生プログラム・リーダー
ソフィア・ユーン

投稿者 kumakinoko | 3. ニュースレター , 4. パンゲアリング | 固定リンク