2008年11月08日

 Nov 08 Newsletter: パンゲアリング 山田 裕子さん

今月は、東京のボランティア・バンビこと山田裕子さん です。彼女は3年前からアクティビティにファシリテーターとして参加し、 1年間のカナダ留学から帰国し、また東京の現場でサポートいただいています。



 こんにちは。東京でファシリテーターボランティアをしております、バンビ こと山田裕子です。活動に携わり始めて、かれこれ3年になります。

 中学生のときに広島を訪れ、被爆した語り部さんのお話を聞いて以来、平和 構築のために何をするべきか、何が出来るのか、と私自身の中で問いかけてき ました。そして『恐怖の体験を継承してよりよい世界を目指す』ではなく、 『平和が大切だからこそ戦争をするという選択肢をなくす』というアプローチ なら、たとえ戦争の経験がない世代であっても、ずっと後世へとつながってい く、と考えるようになりました。実際にそれを形にしていくには、将来を担う こどもと何らかの活動が必要なのでは・・・と感じていた私にとって、パンゲ アと出会えたことは、本当に素敵な偶然でした。

 大学で国際関係を勉強している中でしばしば実感するのは、(よく言われる ことですが)国際関係は人によって動かされる『人間関係』そのものである、 ということです。ひとりひとりの人間と向き合う―そのときに誰もが固定観念 にとらわれず、偏見を持たずにお互い接することができたら・・・小さな積み 重ねかもしれませんが、ひいては社会が確実に良い方向へ変わっていくのでは ないでしょうか。

 これからも、パンゲアを通してこどもが様々な壁を越え、色眼鏡をかけるこ となくひとりひとりとして向き合えるようになってほしい、そんな気持ちで、 活動を少しでも支える力になりたい、と思っています。

筑波大学
山田裕子

投稿者 kumakinoko | 3. ニュースレター , 4. パンゲアリング