2009年01月19日

 こどもの時間

先週、渋谷でいつもどおりの活動をしていたときに感じたことです。昔の習字のテーブル(床に座るタイプ)を3つ寄せて真四角のでかいテーブルが置かれた和室で活動をしています。いつの間にかここにはいろいろな学校から子供が集まってきて、そこには小学校3年生もいれば中学生もいます。男子も女子も、おとなしい子もやんちゃな子も、思春期になりなんとなく自分自身に違和感を感じる年頃の子も、まだまだ無邪気な小さい子も。なんとなくみんな集まり、始まって30分ぐらいそれぞれ前にやりかけたメニュをやっていたり、今日はこれやると始める子も。あと5分したらサークルタイムだよ。って声をかけた。5分したらPCルームに行ってた子もみんな集まってサークルが始まる。みんなきれいに円をつくって、その間にファシも座っている。最近はみんなサークル入るとしっかり人の話をきいてくれるからとてもスムーズ。年末に出張でマレーシアとタイにいったので、そのときにとった写真や絵葉書をみせた。いよいよあと3週間でマレーシアでパンゲア始まるというビッグニュースでもりあがる。 あと、パンゲアのこどもと小児病棟のこどもがつくったカレンダー(UBS助成)を手渡すとわぁーと歓声。自分の描いた作品を見つけては声をあげていた。 こういうおおらかな時間が子供の心を育んでくれている。新しい子が参加していた。みんなちゃんと話を聞いてあげている。少し話すのが苦手なその子も、時間がたつ中、みんなが同じテーブルで空気を共有しているうちにいつの間にか溶け込んでいる。 PCルームでは5年生になった男の子が他校の3,4年生の女子にせがまれて、彼女たちが描いたキャラクターにびすけっとで動きをつけてゲームを作ってあげていた。 なんだかほっとするのは子供たちだけではなく私たちスタッフも同じです。

投稿者 yumi | 8. 一般 | 固定リンク

2009年01月16日

 Jan 09 Newsletter: 理事長便り パンゲア理事長 森

 新年明けましておめでとうございます。

と、これをクリスマスの韓国のインチョン空港で書いています。12月22日~25日にマレーシアに行き、2月から始まるパンゲアの現場を視察してきました。ボルネオ島サラワク州のクチン郊外にあるサラワク大学で2月7日からこども達が集まりパンゲアアクティビティを開始することになりました。



 この大学は日本のODAにより建てられた大学で、広大なキャンパスには大きな池や建物が沢山あり、日本の大学のスケールよりすべてが大きい!この時期は雨季で、出発前の天気予報では「毎日雨と雷で湿度95%」というのに少しおののいていましたが、朝10時にソウル、クアラルンプール経由で到着し、すぐに大学の方がお迎えくださり、そのまま打合せに連れて行かれましたが、なぜか晴れていました。その前の一週間はまったく晴れることなくひたすら雨が降っていたようで今日はめずらしく晴れた!ということです。(パンゲア晴れ男の高崎のおかげか。。)
 到着して皆さんにプロジェクト説明をして、先方のすばらしいeBarioの取り組みを教えていただき、これから始まる大変だが面白そうな取り組みにわくわく。先方のメンバーは情報系教授達に社会学・教育の方も入り、実にバランスの良いチームでした。
 先月行ったタイとは実はそんなに遠くないのですが、またお国柄がずいぶん違っているように感じました。まずみんな良くしゃべり、底抜けに明るい!「格式ばったやり方は苦手ですがみんな一生懸命働きます」とおっしゃるので、まるでNPOですねとコメントするとまた爆笑。しかし、今後の準備の話になると真剣にメモをとり、担当者や進め方などどんどん決まっていくのでこちらもやりやすかったです。マレーシアではまずこの大学で始め、ここをスタッフ育成拠点とし、ここから遠隔地への活動へ拡げていく計画です。その遠隔地はBarioであり、なんと船で2日さかのぼりジャングルを8時間歩くか車で行ってもそのあと徒歩二日半というすごい秘境らしい。。。最初は機材など運ぶのに大学生が胸まで水にひたりながら頭の上にモノを持ち進んだこともあり、水から出るとヒルがいっぱいひっついていたといいます。あらら。。これはなんと してでもe-Training完成させないと、とんでもないことになると気が引き締まりました。そこの人達はすでに燃料発電と太陽発電を利用しサテライトでネット利用をしているらしい。これをやったのがこのチームなのです。テレビの冒険ものでしか見ない植物や動物などが盛りだくさんの土地なので、ここと活動を始めたらきっと昆虫好きのあの男の子は喜ぶだろうな。
というわけですごい2009年になりそうですが、皆様これからもよろしくお願いします。

 今月のパンゲアリングは、三重のパンゲア拠点のファシリテーターリーダー (FL)のスパイクこと戸上 崇さんです。11月にFL講習を受講し、12月13日に 初めてFLを経験しました。こども達はもちろん、スタッフからの信頼も厚く、 三重の拠点を盛り上げてくれています。

ではまたー!

森 由美子

投稿者 kumakinoko | 3. ニュースレター | 固定リンク

 Jan 09 Newsletter: パンゲアリング 戸上 崇さん

 今月のパンゲアリングは、三重のパンゲア拠点のファシリテーターリーダー(FL)のスパイクこと戸上 崇さんです。11月にFL講習を受講し、12月13日に初めてFLを経験しました。こども達はもちろん、スタッフからの信頼も厚く、三重の拠点を盛り上げてくれています。



 こんにちは。12月の三重大学パンゲア・アクティビティでファシリテーター リーダー(FL)を務めました、スパイクこと戸上崇です。私がパンゲア・アク ティビティに携わりはじめてから、もうすぐ2年になります。

 パンゲアとの出会いは、私が所属している三重大学大学院 生物資源学研究 科 食・環境・文化情報学研究室 亀岡孝治教授に紹介して頂いたことから始 まりました。活動に携わり始めてから現在に至るまで、私ができる限り参加し ているのは、パンゲアの「言語と時間・空間の障壁を乗り越えて世界中のこど も達が個人的なつながりを築くための『ユニバーサル・プレイグラウンド』を 創ることを目指す。」という活動に非常に強い共感を覚えたからです。と言う のは、私は過去に長期の海外生活を経験しており、先入観、偏見、そして人種 差別による苦い体験をしているからです。

 2008年12月13日、三重大学パンゲア・アクティビティでパンゲアスタッフが 不在の中、FLを務めたわけですが、一言で感想を述べるなら「難しい」ですね。 「私自身がファシリテーターとしてこども達と接していた時とは比べ物になら ないほど俯瞰的な視野と決断力を求められる。」というのが、アクティビティ 後の感想です。準備の段階で何度もアクティビティのシミュレーションを行い ましたが、実際のアクティビティでは想定外のことが生じたり…。ただ、今回 は自分の考えたアクティビティの取り込み方や発表方法等、パンゲア事務局長 の花田氏にご指摘・ご助言を頂きながらアクティビティに取り入れることがで き、そして、三重のファシリテーターの方々のご協力のおかげでとても内容の 濃い活動ができたのではないかと思っています。
 こども達の反応はと言うと、11月の活動まではすぐ横にいた私が、輪の中心 にいることに始めは違和感を覚えていたようですが、アクティビティが進むに つれ徐々に慣れ、そしてサポートしてくれるこどもまでいて喜ばしい限りでし た。
 FLという役割は、準備段階から活動まで困難なことが多いのが事実です。し かし、自分で考えたアクティビティの取り組み方等を盛り込むことができ、活 動がうまくいったと思えた時、こども達、そしてファシリテーターの皆さんと 本当に一緒になって作り上げているという実感を得ることができるのも事実で す。まだまだ、拙い点が多いFLですが、こども達と、そしてファシリテーター の皆さんと一緒に一歩一歩前進していけるよう続けていきたいと思う今日この 頃です。

三重大学大学院 生物資源学研究科
資源循環学専攻 食・環境・文化情報学研究分野
戸上 崇

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2009年01月06日

 UBS 「Kids in the Arts(キッズ・イン・アート)」2年目の活動が始まりました!

芸術文化との出会いを通じて、こども達の豊かな個性の発達と潜在能力を伸ばす取り組みを支援する UBS「Kids in the Arts(キッズ・イン・アート)」助成プログラムの助成を受け、昨年度はお絵かきコンテストの実施、カレンダーの創作・配布という取り組みを行いました。 今年度もUBS証券会社特定非営利活動法人ソーシャル・イノベーション・ジャパン(SIJ)によるサポートのもと2年目の活動助成をいただけることになりました。

本年度は、1年目の実施で見えた「退院または通院治療に切り替わったこどもが、自宅療養時に孤立感を感じる」という課題を解決するために、そのケアをする枠組みを検討します。子どもの病状、生活環境は様々であるが、個別にカスタマイズしたプログラムを検討し、その有効性を調査し、提供可能なプログラムを開発します。



投稿者 kumakinoko | 7. 研究開発 | 固定リンク

2009年01月01日

 新年のご挨拶

いつもパンゲアの活動を支えてくださっている皆様へ

あけましておめでとうございます。

昨年度は国内3箇所、海外3カ国でのアクティビティを行いながら、病棟での プロジェクトも開始しました。夏には合宿も行い、いつもご協力いただいて いる強力なボランティアの皆さまと交流する貴重な機会になりました。

本年は、2月からマレーシアでアクティビティが開始になります。 e-Trainingの開発やビジュアルマニュアルの作成、事務局体制の強化など、 これまで以上に、多拠点でのアクティビティ展開を目指し、開発を行って まいります。
こども達がつながりを感じられる環境を構築するという変わらぬミッション を掲げ、事務局やこれまでご協力くださっている皆様と力を合わせて進んで いく覚悟でおります。

今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

NPO法人パンゲア理事長
森 由美子



投稿者 yumi | 8. 一般 | 固定リンク