2009年05月13日

 May 09 Newsletter: 理事長便り パンゲア理事長 森

みなさん、こんにちは。

この原稿はマレーシア拠点への出張が終わり、クチン空港にて飛行機を待って いる間に書いています。
4月はソウルでのファシリテータリーダー講習会をやって、23日から25日 に急遽マレーシアに来ました。その間に、荷物と人が増えどうしようもなくな っていた狭い部屋から少し広い部屋へ事務所を移動することになり、そのため の収納棚をIKEAに買いに行きました。岡野理事がピックアップトラックを運転 し、我々は半日だけレンタカー(でかいやつ)で、鬼のように重い荷物を男子 が運び、女子は収納箱など購入。かなりオフィスらしくなってきていて事務局 は心機一転がんばらねばという雰囲気になってきたようです。

   ソウルではボランティアオブザイヤーに選ばれたソフィアさんに記念の楯を お渡ししました。(これまでは手作り賞状だった・・・)さっそくソウルのユ ネスコMIZYセンターの彼女のデスクに飾ってくれました。FL講習にはこれまで 3年間ファシリテーターとして活動に参加してくれていた二人が参加。一人の 女性は最初とても恥ずかしがりで活動中も非常に控えめだったのですが、3年 経って彼女自身がサークルをリードしてくれていて、成長するのは子ども達だ けでなく大人も同じだと思いました。

 マレーシアの子ども達と話していて、日本と違うところがいろいろあり興味 深いです。生徒数が多いため、



午前の部と午後の部の2部あること。(という ことは午後の部の子どもは結構遅くまで寝られるということなのだ)午後の部 の子どもは授業が終わるのが夜7時過ぎるということ。そして、テーブルを同 じにした中華系の子ども達とマレー系の子ども達が作品を作りながらしゃべり はじめていました。最初は学校みたいに評価を気にしている子どももいました が、パンゲアネット上のいろんな”私の家”を見せたら「ああ、こういうので いいんだ」と感じてくれたのか、割と作風が自由になってきました。

 ファシリテーターの普段の積み重ねが子ども達との信頼関係を育て、助け合 い、互いの立場でものを感じる力が養われていきます。韓国や日本から届いて いるメッセージに興奮し、うれしそうに絵文字メッセージを送っているみんな。 中学生と小学生、男子と女子、中華系とマレー系、みんな一緒になり活動して いるここには笑顔がたくさんあふれています。6月には京大とのUNIMASが Webcamアクティビティで出会います。

 今月のパンゲアリングは三重県津市教育委員会でパンゲア活動の担当をして くださっている米野さんです。他の地域の教育委員会とお付き合いもありまし たが、津市の教育委員会はそれまでの私の印象を完全に変えてくれました。熱 い思いを持ち、地域の子ども達のためにお仕事をされています。教育委員会と 大学、NPO、民間企業、地域の小中学校などが参加し三重大村の活動が支えられ ています。米野さんは約2年半の活動で一度も休みなしに土曜日の活動に参加 され、活動の趣旨や実態を身近で観察され、それらを発信してくださってきま した。それを見るにつけ、津市の子ども達はこういう環境の元で育つことがで きるなんてラッキーだとつくづく思います。

  森 由美子

投稿者 kumakinoko | 3. ニュースレター