March 10 Newsletter: 理事長便り パンゲア理事長 森
みなさん、こんにちは。
新規拠点、マレーシアのジャングルの地にあるバリオまではとても長い旅で した。まず、関西空港からクアラルンプールに飛んで、そこからクチン、更 にミリ、それで最後にバリオ到着という旅程です。乗り換えするたびに飛行 機がちいさくなって、最後のミリからバリオの飛行機は14人乗ればいっぱ いいっぱいの小型飛行機でした。乗る前、天気が悪くなる可能性があると聞 いていましたが、当日は揺れもなく快晴に恵まれました。
新規拠点、マレーシアのジャングルの地にあるバリオまではとても長い旅で した。まず、関西空港からクアラルンプールに飛んで、そこからクチン、更 にミリ、それで最後にバリオ到着という旅程です。乗り換えするたびに飛行 機がちいさくなって、最後のミリからバリオの飛行機は14人乗ればいっぱ いいっぱいの小型飛行機でした。乗る前、天気が悪くなる可能性があると聞 いていましたが、当日は揺れもなく快晴に恵まれました。
飛行機がサラワク州の高原を抜けた辺りから、下方に茶色の水を携えながら
蛇みたいに曲がりくねった河川とともに、手付かずのジャングルが見え始め
ました。その先のケラビット高原が飛行機の目的地で、その地域に点々とあ
るLonghouseといわれる長屋集落の中心地がバリオです。マレーシアのサラ
ワク大学(通称UNIMAS)のスタッフから、バリオの学校にいる子はほとんど
がバリオ以外の地域から来ていると聞きました。最長距離で学校から自宅に
到着するのに、なんと徒歩で子どもの足で15日間!!
もし私だったら学校に行くのに15日も歩くなんて無理…。そんなわけで多 くの子ども達は学校の寮で暮らしていて、もし家があまり遠くないようなら 週末に、割と遠ければ学期終わりに、ものすごい遠ければ1年に1回、家に 帰るという生活をしているそうです。子どもがそんな小さいときから寮生活 をするというのは、ちょっと日本人には想像しがたいですね。しかし、ここ ケラビットの場合は学校がとても限られているので他の選択肢がないのです。
e‐バリオプロジェクトは、約10年前にUNIMASと農村情報センター (Centre of Excellence for Rural Informatics)の情熱により、素晴らし いミッションとともに始まりました。去年2月にパンゲアを始めたときに既 に彼らと社団法人 情報通信技術委員会(TTC)の頭の中には遠隔地の村でパ ンゲアを始める考えがあったようです。私は、日本を発つ前には泥だらけで 虫だらけのでこぼこの悪路をひた走るのか…とすごく心配していたのですが、 02年のカンボジアへ行った時、がたがたの道を四輪駆動車で6時間揺られ たのと比べたらかなりラクでした。それと、ケニアでケニアの外務大臣に連 れられてキスムの近くに行った時のホコリもうもうの道よりバリオの辺りは 緑が多くてお米の収穫の時期だったりして、空気がとても良かったです。
バリオの子ども達は多分、パンゲアって何だろう?と思っていたのではない でしょうか。プロジェクターやコンピュータの機器類、それにパンゲアのビ デオクリップを見てすごく興味深そうにしていました。パンゲアの活動のフ ァシリテーターとしては、バリオの学校の先生や、門番、庭師、PTAの皆さ んなどが講習会に参加。彼らはファシリテーターのトレーニングをとても楽 しんでいて、最後のほうには「タコ紹介」の遊びをして笑いがあふれていま した。結果、彼らはファシリテーターとして、最初のアクティビティで素晴 らしい活動をしてくれました。その中でもPTAのアニス(Anis)と呼ばれて いたファシリテーターは、素晴らしく才能のあるアーティスト!彼はクレヨ ンをどう効果的に使うか知っていて、彼の描いたパンゲアハウスは本当に素 敵でした。子ども達は、キックオフの前日に大人達が何かのために集まって 準備して絵を書いたりしていてすごく楽しそうにしているのを見て、何か面 白いことが行われている!と知っていたようです。アクティビティ当日は、 男の子と女の子あわせて17人が参加しました。記念写真を撮ったので、是 非パンゲアブログをチェックしてみてください!
パンゲアブログ:2010年01月31日 バリオ立ち上げ!
さて、バリオでの活動を無事終えたあと、私達はクチンに戻ってファシリテ ータートレーニングを2回終えました。これでマレーシアのファシリテータ ーが今年も50人を超えました。UNIMASの学生達はパンゲアに興味を持って いて、とても熱心な目をしています。素晴らしい!それから2月6日の土曜 日、パンゲアの活動でUNIMASと三重大学をウェブカムでつなぎました。その 時UNIMASの参加希望者は40人。三重大学側が25人の子ども達の参加なの で、それに合わせて32人にしてもらいました。そのためこの回が史上最高 人数の子ども参加のウェブカムアクティビティとなり、私は両拠点のMCを担 当したりして、なかなかタフな1日でした。アクティビティのウェブカムメ ニューでは言語グリッドプロジェクトのToolbox(機械翻訳機能)を使って いて、それに対してマレーシアの子ども参加者全員が 「Yes! We like Toolbox and like to use.(はい!私達はToolboxが好きだ し使うのも好き!)」と言っていたのを聞いて、あぁ大人達より子ども達の ほうが新しい技術に対して開けた考え方なんだなぁと思いました。
ちょっと長くなりすぎたかもしれませんね。今月はこの辺で!
今月のパンゲアリングは、マレーシア・サラワク大学のゲイリーさんです。 1月のバリオ立ち上げにも同行してくれて、海外だけではなくマレーシア内 での子ども達の交流にとても積極的に働きかけてくれています。
森 由美子
もし私だったら学校に行くのに15日も歩くなんて無理…。そんなわけで多 くの子ども達は学校の寮で暮らしていて、もし家があまり遠くないようなら 週末に、割と遠ければ学期終わりに、ものすごい遠ければ1年に1回、家に 帰るという生活をしているそうです。子どもがそんな小さいときから寮生活 をするというのは、ちょっと日本人には想像しがたいですね。しかし、ここ ケラビットの場合は学校がとても限られているので他の選択肢がないのです。
e‐バリオプロジェクトは、約10年前にUNIMASと農村情報センター (Centre of Excellence for Rural Informatics)の情熱により、素晴らし いミッションとともに始まりました。去年2月にパンゲアを始めたときに既 に彼らと社団法人 情報通信技術委員会(TTC)の頭の中には遠隔地の村でパ ンゲアを始める考えがあったようです。私は、日本を発つ前には泥だらけで 虫だらけのでこぼこの悪路をひた走るのか…とすごく心配していたのですが、 02年のカンボジアへ行った時、がたがたの道を四輪駆動車で6時間揺られ たのと比べたらかなりラクでした。それと、ケニアでケニアの外務大臣に連 れられてキスムの近くに行った時のホコリもうもうの道よりバリオの辺りは 緑が多くてお米の収穫の時期だったりして、空気がとても良かったです。
バリオの子ども達は多分、パンゲアって何だろう?と思っていたのではない でしょうか。プロジェクターやコンピュータの機器類、それにパンゲアのビ デオクリップを見てすごく興味深そうにしていました。パンゲアの活動のフ ァシリテーターとしては、バリオの学校の先生や、門番、庭師、PTAの皆さ んなどが講習会に参加。彼らはファシリテーターのトレーニングをとても楽 しんでいて、最後のほうには「タコ紹介」の遊びをして笑いがあふれていま した。結果、彼らはファシリテーターとして、最初のアクティビティで素晴 らしい活動をしてくれました。その中でもPTAのアニス(Anis)と呼ばれて いたファシリテーターは、素晴らしく才能のあるアーティスト!彼はクレヨ ンをどう効果的に使うか知っていて、彼の描いたパンゲアハウスは本当に素 敵でした。子ども達は、キックオフの前日に大人達が何かのために集まって 準備して絵を書いたりしていてすごく楽しそうにしているのを見て、何か面 白いことが行われている!と知っていたようです。アクティビティ当日は、 男の子と女の子あわせて17人が参加しました。記念写真を撮ったので、是 非パンゲアブログをチェックしてみてください!
パンゲアブログ:2010年01月31日 バリオ立ち上げ!
さて、バリオでの活動を無事終えたあと、私達はクチンに戻ってファシリテ ータートレーニングを2回終えました。これでマレーシアのファシリテータ ーが今年も50人を超えました。UNIMASの学生達はパンゲアに興味を持って いて、とても熱心な目をしています。素晴らしい!それから2月6日の土曜 日、パンゲアの活動でUNIMASと三重大学をウェブカムでつなぎました。その 時UNIMASの参加希望者は40人。三重大学側が25人の子ども達の参加なの で、それに合わせて32人にしてもらいました。そのためこの回が史上最高 人数の子ども参加のウェブカムアクティビティとなり、私は両拠点のMCを担 当したりして、なかなかタフな1日でした。アクティビティのウェブカムメ ニューでは言語グリッドプロジェクトのToolbox(機械翻訳機能)を使って いて、それに対してマレーシアの子ども参加者全員が 「Yes! We like Toolbox and like to use.(はい!私達はToolboxが好きだ し使うのも好き!)」と言っていたのを聞いて、あぁ大人達より子ども達の ほうが新しい技術に対して開けた考え方なんだなぁと思いました。
ちょっと長くなりすぎたかもしれませんね。今月はこの辺で!
今月のパンゲアリングは、マレーシア・サラワク大学のゲイリーさんです。 1月のバリオ立ち上げにも同行してくれて、海外だけではなくマレーシア内 での子ども達の交流にとても積極的に働きかけてくれています。
森 由美子
投稿者 kumakinoko | 3. ニュースレター