2011年01月12日

 2011年1月 Newsletter: パンゲアリング キム・ローズさん

今月のパンゲアリングは、Viewpoints Research Institute代表のKim Roseさんです。
パンゲア立ち上げ当初からの良きサポーターのお一人です。



パンゲアリング読者のみなさん、こんにちは。

南カリフォルニアの NPO Viewpoints Research Institute 代表、キム・ローズです。2002年、MITメディアラボで共通の友人を通じて、森由美子さんと高崎俊之さんにお会いしました。私達の団体は、「squeak」を先生や生徒に紹介してくれないかと、京都大学と京都の学校に招かれたところでした。
「squeak」とは、私達の団体によって開発された無料で公開されているソフトウェアで、シミュレーションやモデルをつくることができます。「squeak」は、子ども達が、数学的概念や科学の現象(重力や摩擦など)についてより理解しやすいよう、またコンピューターを使って子ども達の創造性を伸ばすために作られたプログラムです。
「squeak」は、世界中の子ども達にコンピューターを供給するという目標で始められたプロジェクトthe One Laptop Per Child's "XO"を含む、全ての種類のコンピューターで使うことができます。詳しくは、www.squeakland.org をご覧ください。

由美さんと俊さんに初めてお会いしたのは、CAMP(Children's Art Museum & Park)の時でした。同時に、彼らはパンゲアを始動し始めたばかりでそのプログラムも進行中でした。私達はCAMPで、いくつかのワークショップを一緒に開催しました。
そのワークショップで、Squeakをつかってどのように"Etoys"をつくりあげるのかを、子ども達、親御さん、先生達に紹介しました。
パンゲアが設立された後にも私達は、大人と子どもが一緒に遊びながら学べるような、楽しい学習環境(海外という距離を越えて)をどのように造れるのかを研究し、そしてまた世界中の子ども達が共に異文化を深く知ることが出来るように、IT技術を利用してきました。私達は、確かな長く続くパートナーシップを築いているといえます。
同じような信条を持ち、共通の目標のある人とは、その後また同じような目標を持つ傾向にあると信じています。これが、Viewpoints Researchとパンゲアが一緒に活動している所以です。

Viewpoints Researchとパンゲア両方の真髄にあるのは、人は皆それぞれ違うのではなく、共通点があり似ているのだということを教育によって理解することができる、という考えです。文化の違いを恐れるのではなく、理解し賛美することができるのです。私達のような団体を通じて今日私達が直面している環境、健康・衛生、コミュニケーションなど最も困難な問題の数々の解決に立ち向かっていきます。異文化への理解と慈悲によって、子ども達がより良い世界を作り上げるのをサポートすることができます。
ぜひ皆さんに、パンゲアに参加しこの素晴らしいゴールを達成する一員となって頂き たいと思っています。

キム・ローズ
Viewpoints Research Institute 代表
カリフォルニア州 グレンデール

投稿者 kumakinoko | 4. パンゲアリング