2011年04月26日

 京大村で今年度の活動がはじまりました

先週土曜日の4月23日に、2011年度の京都大学で行われているパンゲアのアクティビティ、「京大村」が、新ファシリテーター・リーダー(FL)の「かばちゃん」のリードのもと、今年からはじめて参加する小学校3年生の「るびい」ちゃんと「りょうた」くんを迎え、始まりました。

新メンバーでのスタートなので、はじめに「タコ紹介」を行いました。全く個性の違う小学校4年生の「りんりん」と「ミッキー」のペアでは、好きなテレビ番組は「りんりん」は「NHKのニュース」、「ミッキー」は「ガキの使いやあらへんで」。お互い「えっ?何それ?」という感じだったようですが、活動の最後には「いろんな人がいるんだなあ」と感じてくれたようで、そのように感想シートにも書いてくれました。同じ拠点、同じ年齢でもいろんな子がいます。

また今回の震災を受け、韓国のこどもたちが日本の子を心配してメッセージボードを送ってくれたことをみんなに説明し、韓国の子には絵文字で「ありがとう」のメールを送り、地震の影響で3月、4月とアクティビティを行えなかった東京の子には励ましのメッセージをみんなで書きました。

他にもパンゲアネットにアップロードする「京大村」の「きょーだーい」という音声を「かばちゃん」の指揮でみんなで録音したり、楽しいアクティビティが盛りだくさんの3時間となりました。

最後に、今日の活動で研修後の初FLをつとめてくれた「かばちゃん」に、FL認定証が授与されました。はじめてとは思えない充実したアジェンダの作成と、当日のファシリテーター・リーダーぶりはゆみにも絶賛されました。かばちゃん、これからもがんばってね!ごり、ジェイ、すっぴー、へんみん、きたも、しんもありがとう!皆のおかげでとてもいいアクティビティになりました。パンゲア本部のある京都で、京大村を盛り上げていこうね。

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2011年04月13日

 韓国Mizyセンター訪問

Blogimg-mizy.jpg先週木曜日、4月7日に韓国Mizyセンターでファシリテーター研修を行いました。日本からは理事長の森と副理事長の高崎がトレーナーとして参加し、15人のボランティアが研修を受けました。兵役から戻って再びファシリテーター研修に来てくれたボランティアが2人、そのうちひとりはバスで片道2時間もかけて研修参加のためにソウルまで来てくれました。

土曜日4月9日にはMizyセンターでアクティビティが行われました。韓国のこども達やファシリテーターの方々からは日本の状況に多くの励ましの言葉をいただきました。今年のソウルでのアクティビティーには、定員24名に対して応募者が50名を超えました。教育に熱心な韓国では、パンゲアに参加できると保護者はとてもうれしいそうです。

理事長の森は保護者の一人(お母さん)から、活動の途中トイレに行こうとホールへ出たとき、片言の日本語で「モリサン デスカ?」と話かけられたのではいと答えると、「パンゲアのブログヨンデマス。ココニキョウコラレテイルトハシリマセンデシタ。ガンバッテクダサイ」とお声掛けいただいたとのこと。森は韓国の方がパンゲアのニュースレターやホームページを見てくれているんだ、とびっくりしたとのことですが、同時に私達が日々やっていることは、とってもゆっくりですが、前に進んでいると感じたとのことでした。韓国でのパンゲアの活動、盛り上がっています。 MIZY_ACT_20110409.jpg

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2011年04月12日

 パンゲアがラジオ番組「FM797 KYOTO HAPPY NPO」で紹介されました

パンゲアがラジオ番組「FM797 KYOTO HAPPY NPO」で紹介されました。 放送は3月20日でしたが、下記サイトで放送内容をお聞きいただくことができます。 http://happynpo.seesaa.net/article/192269395.html

20110320_KyotoHappyNPO.jpg 番組では、世界中の子供たちが言語と時間・空間の障壁を乗り越え、個人的につながる遊び場をつくるためのパンゲアの活動について、その始まりの経緯や現在の状況と今後の予定、またアクティビティに参加したこどもたちの様子を、パンゲア事務長の花田よりお話しさせていただきました。20分ほどでパンゲアが分かる内容になっていますので、上記サイトよりぜひお聞きください。

なお事務長の花田は、上記ラジオ番組の収録後、3月末付にてパンゲアを退職いたしました。 パンゲアの発足当初からパンゲアを見守り、支えてくださった花田さん、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。是非また京都のアクティビティに顔を出してくださいね!スタッフとこどもたちでお待ちしてます。

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2011年04月08日

 2011年4月 Newsletter: 理事長便り パンゲア理事長 森

みなさん、こんにちは!
ベトナムのプロジェクトが無事稼動し始め、3月3日にはホーチミンでオープニングセレモニーを実施することができました。ここのところいつ休みを取ったのかが思い出せないほどでしたが、3月8日に関西空港より帰国し、報告書を京都の自宅で作成していました。突然頭がふらふらして、あれ、めまいかな。疲れすぎかしら。と思い、ベッドへ寝転んだところまだふらふらしているので、おかしいなと思ったら家中がぎしぎしとゆれて音がし始めたので地震だとわかりました。



かなり長い揺れ。築30年以上の4階立ての小さいアパートの4階はかなり揺れました。あわててテレビをつけると東北地方で非常に強い地震というテロップ。そしてニュースに切り替わり津波警報。え!あんな遠いのに京都が揺れるってどんな地震と思い、思わず鳥肌が立ちました。そして次から次へと信じられないニュース。そして原発。東京の知り合いたちでスカイプをオンにしていた人がいたのでだいじょうぶ?と声をかけると、死ぬかと思ったという返事。その人のオフィスは14階にあり、そこからはお台場から火があがっているのが見えると。そして余震が続いている。そこにいる人もいない人も本当にこんなことが起きていることを理解するのにかなり時間がかかったのです。
今回の大震災で被害にあわれた方々にお見舞いを申し上げます。そして、このところ多くの農業に携わるベトナムの人々との交流の中、農作物に放射能検出というニュースを聞き、心が痛みます。パンゲアの今学期最後の代々木小学校での活動が予定されていましたが、震災のため、中止にしました。電車で参加している児童が何人もおり、途中で停電にになったり、電車の本数が減っているため、通常より更に混んだ電車で来ると危険だと判断したからです。4月からは新たに恵比寿駅のそばでOKWaveパンゲアアクティビティとして東京拠点が動き始めます。参加児童に中止のお知らせで電話をかけたら少し遠くなるけど引き続き参加したいという児童も思ったよりいっぱいいました。早くみんなで会いたいですね。
韓国はソウル市ユネスコMizyセンターで新学期の活動が始まりました。その直前に震災があったため、急遽みんなで日本に応援メッセージを送ろうということになったみたいです。活動後、すぐに子供達が絵文字やカタカナをつかったりして作ってくれたメッセージボードの写真が届きました。パンゲアHPのブログにあります(http://www.pangaean.org/blog/japanese/archives/2011/03/post_153.html)。
では一日も早く余震が収まりますよう。そして今回の震災のあと、ケニア、スウェーデン、マレーシア、アメリカ、韓国、ベトナム、イギリスからメールをくださったパンゲアンの皆様、応援ありがとうございます。我々もがんばります。

今月のパンゲアリングは、NICT(独立行政法人 情報通信研究機構)で「言語グリッド」の研究開発を行っていらっしゃる村上陽平さんです。

森 由美子

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 2011年4月 Newsletter: パンゲアリング 村上陽平さん

今月のパンゲアリングは、NICT(独立行政法人 情報通信研究機構)で「言語グリッド」の研究開発を行っていらっしゃる村上陽平さんです。



私は,NICT(独立行政法人 情報通信研究機構)で「言語グリッド」の研究開発を行っています.言語グリッドは,世界中の翻訳ソフトや辞書などの言語資源を共有することができるインターネット上の多言語サービス基盤です.パンゲアさんとの出会いは,この言語グリッドのプロジェクト開始時に行ったシンポジウムで,言語グリッドのユーザ候補として理事長の森さんにご講演いただいたのが始まりでした.その後,パンゲアさんの事務所が京都の我々のオフィスの横に引っ越され,これまで密接したコラボレーションが行われてきました.

プロジェクトは,開始当初から産官学民によるユーザ参加型の体制で進めており,パンゲアさんにはまだ簡単なデモしかできない状態からヘビーユーザとして参加いただいています.当初は,パンゲアさんがそれまでに作成されてきたピクトンと呼ばれる絵文字を翻訳サービスと連携させて,子ども達のコミュニケーション支援を行おうと想定したシナリオで進めていたのですが,プロジェクトが進むにつれて,問題は子ども達のコミュニケーション以前に,それを裏で支えるスタッフ間のコミュニケーションだということが分かり,パンゲアコミュニティサイトの構築に言語グリッドを利用いただきました.現場という説得力のある明確なニーズを持ったパンゲアさんとのコラボレーションのおかげでこのような迅速な軌道修正も可能になったのだと思います.

その後は,いろいろなご不便をお掛けしながらも,パンゲアコミュニティサイトでの経験をフィードバックいただいたおかげで,言語グリッドToolboxの掲示板機能も出来上がり,現在は言語グリッドToolboxをご利用いただいております.また,パンゲアさんの新たなステップであるYMC(Youth Mediated Communication)システムでは,言語グリッドの新たなステップでもある農業グリッドとの連携利用も活用いただきました.

このように率先して新しい技術を活用いただけるのも,研究開発型NPOであるパンゲアさんならではと思います.「必要は発明の母」と言われますが,まさにそのニーズとシーズのループを,パンゲアさんとのコラボレーションで体験させていただきました.今後もこのループを回しながら言語や文化の壁を越えていければと思っています.

独立行政法人 情報通信研究機構
言語グリッドプロジェクト
村上陽平


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