----------------------------------------------------------------------
INDEX
----------------------------------------------------------------------
+ パンゲアリング 加藤 真也さん
+ お助け翻訳ロボ「げんごろう」がパンゲアネットに登場します
+ 8月の活動報告
今月のニュースレターは、数か月ぶりに、「パンゲアリング」の復活です。
パンゲアの技術開発に参加されているShinこと加藤真也さんがパンゲアでアルバイト
をするようになったきっかけや、現在行われているパンゲアネットの改良への思い
などについて書いて下さいました。加藤さんは京都大学で行われているパンゲアの
アクティビティにも、ボランティアとして参加されています。Shinくん、いつも
ありがとう!
また、パンゲアネットに登場予定のお助け翻訳ロボ「げんごろう」をご紹介します。
----------------------------------------------------------------------
パンゲアリング 加藤 真也さん
----------------------------------------------------------------------
こんにちは。パンゲアで技術開発補助のアルバイトをしている、Shinこと加藤真也です。
現在、京都コンピュータ学院の4回生で、来年の4月からは東京でWebエンジニアとして
働く予定となっています。
僕が初めてパンゲアのことを知ったのは学校の先生からの紹介で、その内容は「パン
ゲアというNPO法人が、開発のできるアルバイトを探しているのでやってみないか?」
といったものでした。当時、就職活動が本格的に始まりだすという状況だったので、
就活のネタになりそうだし勉強にもなりそうだと考え、比較的軽い気持ちで面接を受け
てみることにしました。
そして、その面接で副理事長の高崎さんから、パンゲアの壮絶な成り立ち、さらに僕が
最初に関わることになるYMC-Vietプロジェクトの概要を聞かせていただくことになるの
ですが、情報技術を駆使して識字率の低い親のかわりに識字率の高い子どもを介して
ベトナムの農業を支援する、というこれまでに聞いたことのないプロジェクト内容に
とても興味を惹かれ、すぐに、改めて開発に関わりたいという旨を高崎さんに伝え、
無事アルバイトとして採用されるに至ったのでした。
YMCシステムの開発は就活が忙しかったこともあって、当時は就活とYMCシステムの開発
以外何をやっていたのか自分でも思い出せないような、ある意味シンプルで充実した
生活を送ることになったのですが、周りの凄腕のエンジニアの方々の支えもあって無事
にシステムは完成し、実際に自分が開発に携わったシステムを、ベトナムの子ども達が
楽しそうに触ってくれている動画を見せてもらったときには、本当に感激したのを今でも
覚えています。
就活のほうも当初の目論見通り?パンゲアでの経験を面接等で存分に活かすことによって
最高の結果を得ることができました。
現在は、京大でのアクティビティに参加したり、パンゲアネットの改良に携わらせて
もらっています。新しいパンゲアネットは、高崎さん、デザイナーのエリックさん、
そしてボランティアで開発に参加していただいている、かどっぺこと門脇さん達と一緒に、
全力で開発に取り組んでいます。
僕は実際にアクティビティに参加することによって、子ども達やファシリテーターの方々
から、現行のパンゲアネットに対する生のフィードバックを得やすい立場にいるので、
それを活かして、より良いパンゲアネットにしていけたらと考えています。
新しいパンゲアネットは、デザインが一新され、新しい機能も追加されたりと、子ども達
が今まで以上に活発なコミュニケーションが取れるように創意工夫しておりますので、
期待していてください!
京都コンピュータ学院 情報学科
加藤真也
----------------------------------------------------------------------
お助け翻訳ロボ「げんごろう」がパンゲアネットに登場します
----------------------------------------------------------------------
加藤真也さんのパンゲアリング記事にもある通り、現在、パンゲアネットの改良が
行われています。この改良により、お助け翻訳ロボ「げんごろう」がパンゲアネット
に登場する予定です。
げんごろうは、今年の春ベトナムで行われた農業支援プロジェクトでベトナム農家の
こどもたちからの質問を日本の農業専門家に伝えたり、また専門家からのアドバイス
をベトナムのこどもたちに伝えたりする際に活躍してくれました。
げんごろうは、農家のこどもたちが両親から聞いてきた農業に関する質問を受け取ると、
すぐに考え始めます。そして次々にベトナム語から日本語へと翻訳してゆくのですが、
このふたつの言語での翻訳の仕事は大変困難であるために、ときに泣き出してしまう
こともありました。それでも汗をかきながらこどもたちとベトナム農家のために一生
懸命困難な翻訳に挑戦し、プロジェクトに貢献してくれました。
ベトナム農業プロジェクトの結果、参加した30人全てのこどもたちが農業について
以前より興味を持つようになり、また9割以上のベトナム農業従事者が日本の専門家
のアドバイスを試してみたい、と事後インタビューで答えています。
お助け翻訳ロボげんごろうは、その姿を現してはいませんでしたが、実はすでにパン
ゲアのWebcamアクティビティでも活躍してくれています。異なる拠点のこどもたちが、
答えを知らない相手チームに最大5つヒントを出して、答えをあてる「なぞれん」で、
ヒントや回答を翻訳してくれていたのがげんごろうです。
ベトナムプロジェクトで大活躍し、Webcamアクティビティを影ながら手伝ってくれて
いたげんごろう、パンゲアネットではどんな進化と活躍を見せてくれるのでしょうか。
どうぞお楽しみに!
----------------------------------------------------------------------
8月の活動報告
----------------------------------------------------------------------
三重県津市教育委員会主催にて行われた教職員研修会にて、
理事長の森由美子が講演を行いました。
http://www.pangaean.org/blog/japanese/archives/2011/08/post_159.html
京都造形芸術大学にて副理事長の高崎が講義を行いました。
http://www.pangaean.org/blog/japanese/archives/2011/08/post_160.html
京都インターナショナルスクールでは9月から新年度の活動が始まります!
http://www.pangaean.org/blog/japanese/archives/2011/08/post_161.html