2014年08月05日

  パンゲアニュースレター8月号

こんにちは。ニュースレター担当のじょうこうです。各国のパンゲア仲間を集めてサマースクールを行う!という構想がついに実現しました!!!ケニア・韓国・カンボジアと、日本の東京、千葉、京都、三重、福岡から子ども達が集まりました。各国を代表して日本にきてくれくれた、ケニアのミテイさん、カンボジアのソドニーさん、韓国のジョーヒーさんと日本のコージさんにKISSY(サマースクール)での感じたこと、パンゲアへの思いを書いてもらいました!
僕は、最後のBBQの後にゆみさんと話し、感動してこっそりと涙してました。スタッフとしてですが、KISSYに参加し、各国のつながりを感じることができて良かったです。僕の場合は、拙い僕を支えてくれた各国のスタッフとのかけがえのないつながりも感じることができて、本当に幸せです。
また、今回の取組みがNHKテレビで2回取り上げられたので、ぜひご覧下さい!
写真をクリックするとニュース動画を再生できます:
* 翻訳機使い子どもが国際交流
http://www.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2013373271.html?t=1407129716848

* 最新自動翻訳システムで交流:
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20140804/3512371.html


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1.ミテイさん(ケニア)のメッセージ
2.ソドニーさん(カンボジア)のメッセージ
3.ジョーヒーさん(韓国)のメッセージ
4.コージさん(日本)のメッセージ
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1.ミテイさんのメッセージ
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世界を平和にできるのは、私たち一人ひとりの努力によってのみである。
これは1999年にオランダで発表された言葉です。NPOパンゲアは、由美とトシが11年前にスタートさせ、ユニバーサルプレイグラウンドによって世界の子供たちがつながり合える機会を提供し続けています。
平和な世界をつくるというのは、それを聞く人の見かたや視点によって、陳腐にも映る場合もあるし、とても価値のあるものにも映る場合もあります。最近の国を超えた軍事介入などの世界情勢から鑑みるに、平和な世界というのは非常に意義の深いものだと私は考えています。もし私たちがパンゲアのような人の違いを互いに受け入れ合うように考えれば、貧困や飢餓など世界の人々が抱える問題について寛容で互いを敬い合いながら理解し合うことができるでしょう。

それを実現させるための鍵は何でしょうか?
ある研究によれば、人に対するステレオタイプは先天的なものではなく、後天的に形成されているということです。これが意味するのは、児童期の早いタイミングで、文化の多様性を受け入れ、相手の意見を尊重するという姿勢を身に付けることができれば、人口問題の根源であるステレオタイプは無くすことができるのです。
NPOパンゲアは、世界の平和構築に向けてどの方法にも似ない独自の方法で活動を続けていると私は信じています。パンゲアが行うICTの活用と参加する児童への教育プログラムは、これまで行われたどの教育プログラムよりも遥かに大きな成果をもたらしてくれるでしょう。今回KISSY(Kyoto Intercultural Summer School for the Youth)に参加しましたが、参加する児童の顔には確かな自信と幸せな気持ちが表れていました。児童は異なる文化、異なる国から参加していますが、2~3時間も一緒に過ごしているうちに、そうした違いは全く消えてしまったように感じました。
一緒に遊んだり、時には(かなりの頻度で)夜更かしをしていたりしましたが、限られた時間の中でできるだけ長く濃い時間を過ごしたいという気持ちの表れだったのだと思います。ケニアでは、教師が労働ストライキに参加し、子供たちも列に入ることもありますが、NMK(ナイロビ国立博物館)ではパンゲアアクティビティを行っており、教師は皆、毎月のアクティビティやウェブカムを心待ちにしています。

最後になりましたが、世界の子供たち一人ひとりがもっと世界のことについて考え
行動していくきっかけを与えるパンゲアが開発パートナーとともに国際団体として支援されていくことを願っています。
子供たちは、未来をつくる源であると同時に、明日を創る源でもあるのだから。

ダニエル・ミテイ

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2.ソドニーさんのメッセージ
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こんにちは。私は、ジャパンリリーフ・フォー・カンボジアとワールドアシスタンス・フォー・カンボジア(WAfC)にて、子ども達の指導をしているソアー・ソドニーです。
今回、パンゲアKISSYに参加しました。私にとっても、ブライトフューチャーキッズホーム(BFKh)の子ども達にとっても、京都にくることは初めてでした。、KISSYには、私達の他に、韓国、日本、ケニアの子ども達が参加していました。今回のアクティビティでは、たくさんのコンテンツが用意されており、カンボジアの子ども達は、世界の違う場所で、異なる言語を使っているこどもと一緒につながることができ、相互交流を深めることができています。カンボジアの子ども達もアクティブに参加しています。彼らは幸せそうに、積極的に自分の考えを表現し、一緒に制作活動を行いました。そこから新しいアイデアを生み出していっています。
(WAfC:www. Cambodiaschools.com)。

2014年6月、由美とトシはカンボジアBFKでのアクティビティをスタートし、参加した子供たちはコンピューターの中に自分の家を作ったりする新しい遊びにとてもエキサイティングになっていると感じました。翌日には技術スタッフ、ファシリテーター、子供たちが集まり自分たちだけで行うアクティビティも経験しました。そのとき、パンゲアネットの中のケニアや韓国、日本のお友達の家を見たりしましたが子供たちは6月のアクティビティのときと変わりなく、他国の子供たちにとても興味を示していました。このパンゲアアクティビティを通じて子供たちはとても素晴らしく将来につながる経験をしていると私は感じています。子供たちは、文化的な交流を通じながら、共同作業の姿勢についても学ぶことができます。
最後に、カンボジアの私たちに素晴らしい教育の機会を提供してくれることに、心よりの感謝を述べたいと思います:
パンゲアアクティビティの中で、子供たちがもっと多くのことを世界の子供たちから学んでくれることを願っています。

ソアー・ソドニー

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3.ジョーヒーさんのメッセージ
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こんにちは。私は韓国のMIZYセンターでFL(ファシリテーターリーダー)を務めさせていただいています。パク・ジョーヒーと申します。MIZYセンターは2006年からNPO パンゲアと協力してプログラムを進めています。今年も28人の子供がパンゲアのアクティビティに参加しています。5回目のアクティビティが終わったからか、みんなお互いのことを共有しながら距離を縮めることができ、「パンゲア」に親しみを感じるようになったみたいです。
前週、私にある子供のお母さんからのメッセージが届きました。初めてのパンゲアのアクティビティが終わった後、帰って来た子が幸せに満ちた笑顔で「パンゲアのアクティビティに参加させてくれてありがとう」と言ったというのがその内容でした。いろいろな体験活動や塾に行かせても、一回も聞いたことがなかったみたいです。私はこの内容の中にたくさんのものが含めまれていると思います。子供達が好きな空間、楽しい空間、一緒に参加できる空間を提供するのが私たちの役目であり、その役目を上手く果たし、みんなが幸せを感じるようになったら、パンゲアが求めている「BOND-つながり」を生み出すことに貢献できると思います。
MIZIセンターはパンゲアの初めての海外拠点として、これからも多くの韓国の子供たちがパンゲアのアクティビティに参加できるように努めようとしています。私との違いを理解し、文化と言語が異なっても友達になって、幸せだと感じるように心から願っています。

パク・ジョーヒー

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4.コージさんのメッセージ
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今回のKISSYのテーマ「つながり」で私が考えるのは、「相手と協力して何かを成し遂げること」です。そこで大切なのは自分の意見と相手との意見の相違からくる衝突に向き合い、相手に歩み寄ることです。KISSYでは、一つの作品台の上にチームで決めたコンセプトを表現する作品を作り出すことをしましたが、自分だけが満足するものを作っていたメンバーがいるチームは非常に苦戦している印象を受けました。チームメンバー同志でのコミュニケーションが母国語だけで足りないので、翻訳ツールやスタッフのサポートを受けながらなんとか自分の想いを伝えようとしている姿はとても逞しく感じられました。
一方で、今回のKISSYでは普段のアクティビティとは違う涙も見ました。異文化の相手と自分の意見を主張して衝突してしまったり、逆に言葉の問題で自分の意見が伝えきれなかったことなど、異文化の相手と交流するからこその難しさに直面していました。正誤が無い問題に直面した経験(しかもその相手が異文化の子供たち)ことで、子供たちはこれまでにはない想像力を働かせる機会を得ることができたと思います。
コミュニケーションの中で相手に寄り添うことは、相手の言葉や表情、状況から相手の気持ちを想像することから始まると思います。今回のプログラムの中で、「あれ?いつもとなんか違う。どうもうまくいかない。」という問題に直面し、「どうやったら伝わるのだろう。どうやったら一緒にできるだろう。」ということを子供たちが感じ、考えることができた経験で、相手とつながりを築いていくスタートに立てたと思います。
パンゲア以外の活動の中でも、相手とのつながりを感じることができるよう今回の経験を活かしてくれることを期待したいと思います

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投稿者 toshi | 3. ニュースレター , 4. パンゲアリング | 固定リンク