講演 1
「2050年へ向けて日本のこれから進むべき道」
~グローバルはもう古い! 新パラダイム"地域化"でアジア連携を~
井上 友二(社団法人 情報通信技術委員会 理事長/パンゲア個人正会員)
概要
世の中にはグローバルという言葉が氾濫しています。何でもグローバルに競争しないと生きていけないようなプレッシャが有りますが、これは本当に長く続くのでしょうか。講師の25年あまりに亘る国際交流の経験から、グローバル時代は終わりに近づいている感じがします。石油などの資源が高騰し、食料確保が大きな課題として鮮明になってきた今、世界は新しいパラダイムに入ろうとしているように講師には感じられます。21世紀の真ん中、2050年での世界のパラダイムを" Inter/IntraRegional:地域化"と名付けました。その理由と、新しいパラダイムに向けて、今日本が取り組まなければならない新しい道を、パンゲアの皆様と始めたアジア連携の具体例を通じてお話しさせていただいて、皆様のご意見もいただきたいと思います。
講演者略歴
1973年九州大学大学院工学研究科修士課程電子工学専攻修了。同年日本電信電話公社に入社。横須賀電気通信研究所にて通信網構成技術や伝送技術等の研究に従事。CCITT SG18(現ITU-T SG13)における国際標準化作業に参加し貢献。その後、NTTマルチメディアネットワーク研究所長、(株)NTTデータ取締役・技術開発本部本部長、NTT取締役・第三部門長等を歴任。NTT取締役・CTOを経て2007年より現職。著書に、「ネットワークアーキテクチャ」(オーム社:共著)、「広帯域ISDNとATM技術」(電子情報通信学会 /コロナ社:共著)がある。