講演 2
「クラウド(cloud)からクラウド(crowd)へ」
石田 亨
(京都大学大学院 情報学研究科 教授/パンゲア個人正会員)
概要
クラウドコンピューティングが注目を集めています。雲の向こうのコンピューティングはサーバーの管理もなく便利ですが、せっかく人々が手にしはじめたコンピューティングがまたデータセンターに帰っていくようで寂しい気もします。 そこで、ちょっと違ったクラウドコンピューティングを紹介しようと思います。人々によるコンピューティングです。集合知と言ってもいいかもしれません。皆さんに使って頂いている言語グリッドもその一つです。
ICTの未来をクラウド(cloud)からクラウド(crowd)に取り戻しませんか?
講演者略歴
1978年 京都大学大学院修士課程修了。同年日本電信電話公社電気通信研究所入所。1993年より京都大学教授。工学博士、IEEEフェロー。人工知能・コミュニケーション・社会情報システムの分野に興味を持ち、エージェントとサービスコンピューティングを技術基盤として、デジタルシティ、異文化コラボレーションなどに従事。2006年に言語グリッドプロジェクトを立ち上げ。2009年よりJSTさきがけ「情報環境と人」領域総括。2006年文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)受賞。著書に「Community Computing and Support Systems」(Springer-Verlag:編著)、「フィールド情報学入門」(京都大学フィールド情報学研究会 編)など。