2014年2月2日
The Standard
「デジタルな子ども達に会いに行こう(Meet the digital children)」






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デジタルな子ども達に会いにいこう


国内では、政府が生徒一人につき一台のパソコンを持つ事を奨めており、若者の中にはすでにパソコンを自在に使いこなせる者も多い。ナイロビの異なる学校から集まった子ども達は「ヤングリサーチャー」というクラブを設立し、昨年から日本の京都に拠点をおくNPO法人パンゲアの活動に参加している。パンゲアの理念は、インターネットを通じて世界のこども同士の絆を深めることである。 パンゲアの活動では、異なる国々の8歳から14歳までの子ども達が言語の壁を感じる事無くお互いに対する好奇心や友好を深めることができる。 本紙は、週末にケニア国立美術館で行われた日本の東京村との生中継の交流会に参加した子ども達に取材した。聖ジョセフカンゲテ小学校のミッチェル・オカロくんはこの活動に参加した児童の一人であるが、活動についてこのように述べている。「外国語を使ってコミュニケーションを取る事は心地良いです。日本にはまだ行ったことはないけれど、日本人の友達ができました。」 また、活動に参加した他の生徒は「アクティビティはとても楽しいです。私は去年から活動に参加していますが、将来異文化交流がしやすいように外国語の勉強にもっと力を入れようと思うようになりました。」と述べている。 当クラブの教師をしているダニエル・アラップ・ミテイさんはこの活動は国同士に平和をもたらすよいツールになりうると感じている。「昨年の8月には、東京でのパンゲアの10周年を記念する式に参加する機会がありました。こども同士の絆を深め、さらにインターネットの使い方も勉強できるこのプログラムはとても素晴らしいと感じました。」 パンゲアでは、参加する児童がそれぞれ異なる言語を話していても、意思疎通ができるよう絵文字を使って、気持ちを伝える「ユニバーサルプレイグラウンド」というものを提供している。「私は、パソコンの使い方も知っているし、素早くタイピングすることもできます。このクラブでの活動を通して、日本の子ども達とのコミュニケーションの取り方を学ぶ事ができました。」とグリーンヤード中学校のンバチャ・カマンデは本紙に話した。 これまでにパンゲアはケニア、韓国、オーストリア、マレーシア、日本の子ども達を結びつけた。今年は、アメリカとブラジルにも新しい村の設立が予定されている。 また、パンゲアでの交流を通して子ども達は「こえつな」、「マッチゲーム」といったゲームやメッセージの交換もすることができる。
(レベッカ ギチャナ)